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松田 権六(まつだ ごんろく)

漆芸家(1896〜1986)

松田権六の略歴

明治29年4月20日石川県金沢市に生まれる。7歳の時から仏壇職人の兄孝作について蒔絵漆芸を習い始めた。大正3年石川県立工業学校を卒業、同年東京美術学校漆工科に入学。大正8年東京美術学校漆工科を卒業、その後志願兵として1年間入隊する。大正14年、六角紫水と大村西崖の勧めで並木製作所(パイロット万年筆の前身)に入社、万年筆やパイプなどに蒔絵を施し世界に広めた。大正15年、高村豊周、山崎覚太郎らと工芸グループ无型を結成、日本工芸美術会結成に参加した。昭和2年、並木製作所を退社し、東京美術学校助教授に就任。昭和5年第11回帝展に「多宝塔」を無鑑査出品、昭和8年には欧州各国へ出張しイギリスではダンヒル商会にパイプの漆加工を指導した。同11年日本漆芸院を結成、板谷波山、六角紫水らと皐月会を結成する。昭和14年には法隆寺夢殿内に新調された救世観音の厨子の漆塗装監督をつとめる。昭和18年東京美術学校教授。戦後は第2回日展から審査員をつとめ、第11回展まで出品したが、日展のいわゆる創作工芸になじまずその後日展から離れた。昭和22年日本芸術院会員。昭和30年、重要無形文化財(蒔絵)保持者に認定され、社団法人日本工芸会創立に際し理事に就任。昭和37年日本工芸会理事長に就任した。昭和38年東京芸術大学を停年退官し、名誉教授となり、同年文化功労者に選ばれた。昭和49年日本漆工会結成に際し顧問に就任、昭和51年には文化勲章を受章する。昭和61年6月15日没。

代表作:「鶴蒔絵硯箱」「有職文蒔絵螺鈿飾箱」

代表作:著書:『うるしの話』(岩波新書)


参考:「松田権六 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9830.htm

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