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「美術品鑑定士ライセンス制度」「日本の美術工芸」(教科書)のご案内

古美術を愛するすべての愛好者の皆様に、内閣府認定・公益財団法人頌古会から、重要なお知らせがあります。

この度、当財団では、正しい美術作品への知識と、より深遠な美術作品の世界への更なるご関心を深めていただくため、我が国で初めて「美術品鑑定士ライセンス制度」を創設し、令和7年10月15日(水)から、同制度に基づく「第1回美術品鑑定士ライセンス・一般コース5級(初級)」の検定試験を開始いたします。

また、同検定試験の取得に向けて必携となる教科書の第一弾として、「日本の美術工芸」を刊行し、全国書店および各種ECサイトで購入可能となりました。

現在日本の美術業界は、さまざまな問題点を抱えております。ネットオークションや放送メディアなどにおいては、贋物や盗難作品等々が何らの規制もなく、野放し状態で広範に売買されています。こうした無自覚な慣行は、真正な美術作品取引の全般に、特に古美術作品への愛好者からの懐疑と不安を増長させる要因にもなりかねない事態を生んでいます。このままでは日本の美術業界全体(制作者、販売者、購入者)が衰退し、かつ縮小していくだけであり、美術作品の持つ真の価値を損なわせないようにするためには、こうした悪しき商習慣を是正し、本来ありうべき、まっとうな方向へと業界全体の意識を転換することが不可欠ではないでしょうか。

当財団は、より透明性のある新たな日本美術業界全体の在り方と真の方向性の構築を目指しております。当財団の推進しております「美術品鑑定士ライセンス制度」の発足とその構築に向け、本書は本業界の刷新への第一歩となればと幸いです。

美術品は、長い歴史の流れの中で人びとに愛され、大切に伝承されてきたものであり、心の必需品と言えるでしょう。本書の刊行により、正当かつ公正な鑑定制度が将来にわたり確立され、日本の美術業界に新風がもたらされることを願ってやみません。

美術品に興味のある方は勿論、将来美術関連のお仕事を目指す方々も、本書「日本の美術工芸」をぜひお読みいただければ幸いです。

公益財団法人 頌古会


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