漆芸家(1906 ~1984)
明治39年1月24日石川県金沢市に桧物師赤地多三郎の三男として生まれる。本名は外次。大正11年金沢市の塗師新保幸次郎に師事、修業の後、髹漆を始める。昭和3年上京し日本橋の塗師渡辺喜三郎に入門、また遠州流家元小堀宗明に茶道を学び、同流に因み友哉と称す。独立し、京橋や日本橋で茶器などの制作につとめる。昭和18年徴用され三井化学目黒研究所に勤務、戦後の昭和21年より大平通商株式会社に勤務し三井漆を研究する。昭和31年日本伝統工芸展に「胡桃足膳」を初出品、34年同第6回展「朱輪花盆」、35回第7回展「曲輪造彩漆盛器」が共に奨励賞、36年第8回展「曲輪造彩漆鉢」が日本工芸会総裁賞を受賞した。41年第13回展出品作「曲輪造平棗」は翌年芸術選奨文部大臣賞を受賞。昭和49年重要無形文化財(髹漆)の保持者に認定される。昭和47年紫綬褒章、昭和53年勲四等旭日章を受章する。
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