漆芸家(1853~1923)
江戸両国に、宮彫師市五郎の子として生まれる。幼名は亀太郎、名は是真、通称順蔵、耐柳居と号した。11歳で古満寛哉に入門し蒔絵を学ぶ。16歳で絵画を鈴木南嶺学び、24歳には京都の岡本春彦に師事する。当時中絶していた青海波塗を研究し開発させる。また自由に巻くことのできる蒔絵の考案のほか青銅塗や紫檀塗なども考案する。明治6年、ウィーン万国博覧会に「富士田子浦蒔絵額面」を出品し、進歩賞を受賞。明治23年、帝室技芸員となる。令哉は長男。
代表作:烏鷺蒔絵菓子器、蓮池鴨蒔絵額
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